Maaya Wakasugi

マーヤ・ワカスギについて

マーヤ・ワカスギ（1977年生まれ）は、岡山県玉野市出身の著名な書道家でありアーティストです。彼は現在フランスのボルドーを拠点に、国際的に活躍しています。彼の作品は、日本伝統書道の魅力を現代的な視点で展開し、多くの人々に感銘を与えています。

来歴

6歳の頃から書道を始めた彼は、高校時代に名匠・赤塚暁月に学び、書道界での基盤を築きました。17歳で行った初の個展は大成功を収め、その後は日展特別会員の田中節山に師事し、更なる技術の向上を図ります。大学在学中にはドラァグクィーンとしても活動しており、異なる芸術表現を追求し続けました。彼の独特な感性は、書道の枠を超えた多様なアートシーンで活かされています。

彼の業界での名声は、数々の大規模なプロジェクトに関与することで高まりました。特に、フランス・ルーヴル美術館のNPO「グラン・ルーヴル・オ・ジャポン」のロゴマークを手がけたことは、彼にとって重要な節目の一つです。

2001年に大東文化大学中国文学科を卒業後、渡英し、ロンドン大学での個展を経て、アメリカのニューヨークに移り住みます。ニューヨークでは美容師としての資格も取得し、ヘアメイクアシスタントとしても活動しました。帰国後は、音楽プロダクションでのマネージメントと飲食業を経験しつつ、自身の書道活動を続けました。

主な活動と展覧会

彼の名が広まるきっかけとなったのは、日本テレビの『笑神様は突然に…』やNHK WORLDの「OHENRO」などでの題字揮毫です。2013年にはアメリカ・ニューヨークのアートフェア「Artexpo New York」に出品し、さらに2014年にはComputer Magicとのコラボレーションでニューヨーク近代美術館でパフォーマンスを行いました。2015年には、神宮前のMoCA東京で個展「La Costline」を開催し、再び注目を集めました。

2016年にはダボス会議にて、世界経済フォーラムの創設者と書き初めパフォーマンスを行うなど、国際的な舞台でもその名を轟かせました。また、渋谷で行われたファッションブランド「MOUSSY」のオープニングイベントでは、書道パフォーマンスを実施しました。書道とファッションの融合は、彼のアプローチの一環として注目されています。

彼は、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の題字揮毫や、フランスの日本酒コンクール「Kura Master」のロゴデザイン等、様々なメディアで表現を行いました。彼の書はただの文字ではなく、感情とメッセージを伝える強力なツールとして、多くの人に受け入れられています。

最近の活動

2020年9月にはパリのGALERIE MIKIKO FABIANIでの個展「和敬清寂」が好評を博し、23年には再び同ギャラリーで盛況の内に個展を終えました。彼の地道な努力と才能は、今後もますます評価されることでしょう。マーヤ・ワカスギの作品は、文化を超えて人々に感動を与え続けています。

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